どうも、バーテンダー兼ブロガー&ライターのいのかず(@InoKazuBlog)です。
家でカクテルを作りたいと思ってリキュールを買うとき、初心者はどんなリキュールから揃えたらいいのか悩むところです。あまり使い道のないリキュールを買ってしまうと、使い切れないまま時間が経って劣化してしまい、最終的には捨ててしまうことも。
今回ご紹介する「コアントロー」は、どのバーにも絶対に置いてあると言われるほど、汎用性のあるリキュールです。1本家に置いてあれば、一気にいろんなカクテルが作れるようになります。
簡単にできる飲みかたから、シェーカーを使った本格的なカクテルまでわかりやすく紹介!美味しく作るためのポイントも載せています!
コアントローはホワイトキュラソーの1種
基本情報
- 度数
-
40%
- 内容量
-
700ml
- 分類
-
果実系(キュラソー)
ホワイトキュラソーは、オレンジの果皮を使った透明のリキュールで、コアントローはこのホワイトキュラソーの1種です。キュラソーは他にも、色のついたブルーキュラソーやオレンジキュラソーも存在します。
コアントローの味わい
コアントローはキュラソーの1種なので、オレンジの風味がします。単体で飲むと、少し重さを感じる強い甘さが特徴です。度数は40%と、リキュールの中ではかなり高いアルコール度数になっています。
オレンジのような爽やかさがあるのは風味だけで、味は爽やかと言うよりも、しっかりした甘さがメインです。
コアントローの賞味期限や保存方法
基本的にリキュールには賞味期限はありません。保管方法によっては多少劣化はしていきますが、コアントローは度数が40%と高いため、他のリキュールと比べても劣化しづらいです。
保存方法ですが、冷暗所で、日光が直接当たったり、温度変化が激しくない場所に保管しましょう。冷蔵庫や冷凍庫に保管する人も少数いるようですが、僕は常温でそのまま保管しています。
コアントローの種類
コアントローは、通常のものの他に、大きく分けて2種類の商品が展開されています。
過去には「コアントロー ブラッドオレンジ」もありましたが、終売となりました。
コニャック(ブランデー)のレミーマルタンをブレンドしたコアントローです。通常のものよりも深みのある複雑な味わいがありますが、カクテルの材料としての汎用性は、通常のものよりも劣ります。
初心者でもできる簡単な飲み方と作る時のポイント
コアントローは本格的なカクテルが作れるようになるための第一歩として持っておくべきリキュールですが、カクテル初心者の場合、まずは簡単にできる飲みかたから試してみましょう。
少しでも美味しくカクテルを作るために、最低限必要なバーツールを紹介した記事がありますので、そちらも合わせてご覧ください。
上の記事で紹介しているメジャーカップ・バースプーンは、美味しくカクテルを作るなら必須です。
それでは、簡単に作れるレシピを美味しく作るためのポイントと一緒に紹介していきます!
ロック
- 材料
-
- コアントロー
-
45ml
- レモン果汁
-
2tsp
- 作りかた
-
ロックグラスに材料を入れた後、氷を入れる。薄くなりすぎない程度に、けっこうしっかりめのステアをする。最後にお好みでレモンスライスを入れる。
レモン果汁を入れる理由は、コアントロー単体だと甘さが強すぎて、単純に味がクドいからです。作るときはしっかりめのステアをするのがポイント。ステアが足りないと、これまた甘ったるく仕上がります。気持ち「回し過ぎかな?」と思うくらいがちょうどいいかもしれません。果汁の酸味とコアントローの甘さがマッチして、優しくスッキリとした味わいに仕上がります。まだ甘ったるいなあと感じる場合は、ステアの回数が足りないことが多いです。
ソーダ割り
- 材料
-
- コアントロー
-
30ml
- レモン果汁
-
2tsp
- ソーダ
-
適量
- 作りかた
-
タンブラーに材料を入れた後、氷を入れる。材料が氷と馴染むまでステア。ソーダを静かに注ぎ入れ、最後に炭酸が抜けないように優しく1回ステアする。お好みでレモンスライスを入れる。
先程のロック同様、レモン果汁を入れることで、単に甘いだけのソーダ割りではなくなります。甘く爽やかな飲み心地にするためには、やはり酸味は必須です。
トニック割り
- 材料
-
- コアントロー
-
30ml
- ライム果汁
-
2tsp
- トニックウォーター
-
適量
- 作りかた
-
タンブラーに材料を入れた後、氷を入れる。材料が氷と馴染むまでステア。トニックウォーターを静かに注ぎ入れ、最後に炭酸が抜けないように優しく1回ステアする。お好みでレモンスライスを入れる。
トニック割りは、レモンではなくライム果汁を使いました。トニックウォーター自体にも甘みがあるので、ライムのキレのある酸味がよく合います。甘すぎると感じる人は、お好みでソーダとトニックウォーターをあわせた「ソニック」スタイルにしても良いでしょう。こちらもしっかりと最初にステアをしておくことで、作り終わった後のダラーっとした甘みを軽減でき、サッパリとした口当たりに仕上がります。
コアントローで作れるおすすめのカクテル
シェーカーを買えば、コアントローで少し本格的なカクテルも作れるようになります。ベースとなるお酒(ベーススピリッツ)は必要になりますが、家でカクテルを作るなら持っておいて損はありません。
今回ご紹介するカクテルは、複雑な材料は一切使用せず、他のカクテルを作るときにもいろいろ使えるような材料を使ったカクテルばかりです。コアントローとベーススピリッツ。お家で作るカクテルは、まずはここから始めてみましょう。
すべてスタンダードレシピで記載します!慣れてきたら自分でアレンジしてみましょう!
ベーススピリッツ+コアントロー+レモン果汁のカクテル
コアントローを使えば、ベーススピリッツを変えるだけで5種類のカクテルがすぐに作れるようになります。レシピはすべて「ベーススピリッツ+コアントロー+レモン果汁」です。
材料・作りかた
- 材料
-
- ジン
-
30ml
- コアントロー
-
15ml
- レモン果汁
-
15ml
- 作りかた
-
すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
\おすすめのジン/
ビーフィーター 47度は、バーテンダーもよく使っているジンです。スタンダードな味わいで、カクテルもバランスよく仕上がります。度数が高いので厚みのある味わいが生まれ、しっかりとしたジンの風味が感じられるでしょう。低価格で初心者でも気軽に買えるのが嬉しいポイントです。
保管は冷凍庫がおすすめ!
マルガリータ
材料・作りかた
- 材料
-
- シルバーテキーラ
-
30ml
- コアントロー
-
15ml
- ライム果汁
-
15ml
- 作りかた
-
カクテルグラスのリム(飲み口となる縁の部分)をライムの切り口で濡らし、塩を付けてスノースタイルにする。すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
\おすすめのテキーラ/
サウザ ブルーは、副材料を一切使用せず、テキーラの原料となるブルーアガベ100%で作られた、ナチュラルな味のシルバーテキーラです。スッキリとした味わいは、マルガリータの爽快感とマッチ。低価格ながら十分なパフォーマンスを発揮します。
保管は冷凍庫がおすすめ!
ビトウィーン・ザ・シーツ
材料・作りかた
- 材料
-
- ブランデー
-
20ml
- ホワイトラム
-
20ml
- コアントロー
-
20ml
- レモン果汁
-
1tsp
- 作りかた
-
すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
2種類のベースを使っていて度数も強いため、しっかりとシェークをして混ぜ込まないと、ただキツくて重いだけのカクテルに仕上がってしまいます。水っぽくならないギリギリのラインを攻めましょう。
保管は冷凍庫がおすすめ!
カミカゼ
材料・作りかた
- 材料
-
- ウォッカ
-
45ml
- ライム果汁
-
15ml
- コアントロー
-
1tsp
- 作りかた
-
すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェーク。ロックグラスに注ぎ、氷を入れる。
キリッとした爽やかな味わいのカクテルです。ウォッカ・コアントロー・ライム果汁をそれぞれ20mlずつ使ったレシピもあるので、お好みで作り分けましょう。このレシピのときはコアントローがしっかり入るので、シェークもしっかりしたほうが良いです。
公式サイトの画像は氷が入っていませんが、ロックグラスを使って氷を最後に入れましょう。お好みでライムスライスを入れてもGood!
コスモポリタン
材料・作りかた
- 材料
-
- ウォッカ
-
30ml
- コアントロー
-
10ml
- クランベリージュース
-
10ml
- ライム果汁
-
10ml
- 作りかた
-
すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
\おすすめのクランベリージュース/
甘くて飲みやすそうな見た目をしたカクテルですが、実はそこまで甘みはありません。そのため、全体的に分量を変えてみたり、シュガーシロップを1tsp加えたりしてもよいでしょう。クランベリージュースはデルモンテが有名ですが、順造選のものはしっかりとクランベリーの味わいがあり、甘みと酸味のバランスも良く、おすすめです。
分量を変える場合は、別に合計で60mlにならなくても大丈夫!自由に変えてみましょう。
チャーチル
材料・作りかた
- 材料
-
- スコッチウイスキー
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30ml
- コアントロー
-
10ml
- スイートベルモット
-
10ml
- ライム果汁
-
10ml
- 作りかた
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すべての材料をシェーカーの中に入れ、よく混ざるまでしっかりとシェークし、カクテルグラスに注ぐ。
\おすすめのスイートベルモット/
チャーチルは複雑な味わいと爽やかさが楽しめるカクテルですが、ライムとスイートベルモットのエグみが出やすいので、しっかりと混ぜ込むことを意識したシェークが必要になります。材料となるスイートベルモットは、カクテル初心者ならノイリー・プラットがおすすめです。ベタつかない甘さがあり、香り立ちもいいので、バランスの取れた味わいのカクテルに仕上がります。
公式サイトの画像はカクテルグラスに入っていませんが、通常はカクテルグラスに注ぎます!
まとめ:コアントローは家でカクテルを作りたいなら必ず持っておきたいリキュール
今回の記事のまとめです。
- オレンジの果皮を使った無色透明のリキュールでしっかりとした甘さが特徴
- 度数が40%と、リキュールの中ではアルコールがかなり高め
- カクテルの材料としての汎用性が非常に高い
- 甘くて重めのリキュールなので、しっかりとしたステア・シェークが必要
コアントローは、家でカクテルを作ろうと思ったら最初に買うべきリキュールです。1本あれば今回ご紹介したカクテル以外にも、たくさんのカクテルが作れるようになります。
家飲みを充実させるためにも、コアントローを家に置き、いろんなカクテルを作ってみてはいかがでしょうか。
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