バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、ライチリキュールベースのカクテル「チャイナブルー」について、材料やレシピに加え、おいしく作るためのポイントをご紹介します。
家でよりおいしくカクテルを作りたい!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
チャイナブルーってどんなカクテル?
「チャイナブルー」は、ライチリキュールとブルーキュラソー、グレープフルーツジュースを合わせて作られるカクテルです。
富山県富山市にある「BAR 白馬舘」さんの2代目オーナーバーテンダー・内田信也さんによって考案されました。
(他サイトでは初代オーナーの内田輝廣さんが考案と書かれていますが、店舗が公式で掲載している「食べログ」で、2代目オーナーの考案だと明記されています。)
約6~9%程度の低めの度数と、甘くフルーティーで飲みやすい味わい、美しい青色の見た目は、女性からも人気を得ています。
オリジナルカクテルではあるものの、日本全体で愛されるカクテルとして有名です!僕のバーでも若い人はよく頼んでいるイメージ。
チャイナブルーの材料・レシピ
- ライチリキュール:30mL
- ブルーキュラソー:10mL
- グレープフルーツジュース:45mL
- レモンジュース:1tsp
リキュールベースで甘さが強いので、しっかりシェークしないと重い口当たりに仕上がるが、度数が低いため、シェークしすぎるとペラペラになりやすいので回数には要注意。
一般的にはビルドで簡易的に作られることの多いカクテルですが、個人的には本家同様、シェークで作ったほうが飲みやすく仕上がるため、おすすめです。
さらに、グレープフルーツジュースが入っているとはいえ、糖度が高く甘さの強いカクテルなので、レモンを1tsp入れたほうが、甘さと酸味のバランスが取れます。
シェークして作る場合も、個人的には3ピースシェーカーではなく、ボストンシェーカーで空気を多く含ませたほうが、飲み口の重さがより軽減され、甘さがありつつも口当たりはライトになるので好みです。
レモンジュースを入れずにビルドで作ると、けっこう重いカクテルになるので、口の中に甘さが残って、杯数が進まないんですよね。
作り方のバリエーション
通常の「チャイナブルー」に、トニックウォーターを加えたタイプです。
多くのバーでは、トニックウォーターを加えたこちらの飲み方で作る場合が多いと思います。
この場合、レモンを2tspにしてあげると、甘さと酸味のバランスがより取れる印象です。
トニックウォーターを入れすぎると酒精感が足りなくなり、ただ飲みやすいだけのペラペラなカクテルになってしまうため、口の中で少しシュワッとする程度に留めておきましょう。
もしビルドで作る場合は、ブルーキュラソーを1~2tspにして、重さを軽減して作るのがおすすめです。
おすすめのベースを紹介
「チャイナブルー」を作るうえで必要になるベースのお酒の中でも、個人的に特におすすめしたい銘柄をご紹介します。
ちなみに、本記事に載っている「チャイナブルー」の写真は、「ディタ ライチ」と「マリーブリザール ブルーキュラソー」を使っています!
ディタ ライチ
生産国
フランス
内容量 / 度数
700mL / 21%
「ディタ ライチ」は、多くのバーテンダーが愛用するライチリキュールです。
甘さ・ライチの風味・度数など、総合的に味わいのバランスが良く、どのカクテルにしてもよく馴染みます。
どのライチリキュールにしようか迷ったときは、とりあえずで選んでも間違いのない、優秀なリキュールです。
マリーブリザール ブルーキュラソー
生産国
スペイン
内容量 / 度数
700mL / 23%
「マリーブリザール ブルーキュラソー」は、深みのある青さが特徴のブルーキュラソーです。
甘すぎず、華やかなオレンジの風味があり、ケミカルさもないため、意外にロックで飲んでもイケますし、カクテルにしたときの馴染みも良好。
しっかりした青色を出したい人は、発色の良いマリーブリザールをおすすめします。
昔はシャルルバノーのブルーキュラソーが1番キレイな発色をしていたのですが、生産終了となった今、個人的に1番好みなのはこの銘柄です。
ボルス ブルー
生産国
フランス
内容量 / 度数
700mL / 21%
「ボルス ブルー」は、ややライトな青色が特徴のブルーキュラソーです。
やや甘さが強いものの、淡めの色合いに仕上がるため、「チャイナブルー」をより明るい色味(カクテルによっては少し緑に近づいてしまう)で作りたい人は、ボルスを検討してもよいでしょう。
白馬館さんは、たしかボルスを使っていたはず。
まとめ
今回は、ライチリキュールベースのカクテル「チャイナブルー」についてご紹介しました。
- 甘くフルーティーで飲みやすく、女性にも人気
- トニックウォーターを入れるレシピもある
- 個人的にはレモンを加え、ボストンシェーカーで作ったほうがバランスが良く飲みやすくておすすめ
使うブルーキュラソーの銘柄によって色合いがハッキリと変わりますし、ビルドかシェークか、トニックを加えるのかなど、作り方の違いによる楽しみ方も幅広いカクテルです。
本記事で紹介した作り方では、甘さが残りづらく、スッキリと飲みやすく仕上がるため、ぜひ一度お試しください。
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