バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、ピーチリキュールベースのロングカクテル「ファジーネーブル」について、材料やレシピに加え、おいしく作るためのポイントをご紹介します。
家でよりおいしくカクテルを作りたい!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
ファジーネーブルってどんなカクテル?
「ファジーネーブル」は、ピーチリキュールとオレンジジュースを合わせて作られるカクテルです。
1984年、デカイパー社が「オリジナル・ピーチツリー」を発売するにあたり、販売促進キャンペーンの一環として考案されました。
「ファジー(Fuzzy)」には“あいまい”という意味があり、柔らかくふわふわした飲み心地を与えるピーチリキュールを指していて、「ネーブル(Navel)」はネーブルオレンジに由来しています。
レシピによって度数は前後するものの、だいたい約5%前後と低い度数に仕上がるため、甘いお酒が好きな人や女性、お酒が弱い人でも比較的飲みやすいカクテルです。
あまりお酒の味がしないので、「甘くておいしい!」と調子に乗ってグイグイ飲みすぎないように注意!
ファジーネーブルの材料・レシピ
- ピーチリキュール:30mL
- オレンジジュース:75mL
- レモンジュース:1tsp
- お好みでドライオレンジ or オレンジスライス
リキュールベースで甘さが強いので、シェークしないとドロっと重い口当たりに仕上がるが、度数が低いため、シェークしすぎるとペラペラになりやすいので回数には要注意。
今回は「シェーク」で作っていますが、グラスの中に材料を入れ、バースプーンで混ぜて作る「ビルド」で作っても問題ありません。
ただし、ビルドで作ると口当たりが重くて甘ったるくなりがちなので、家飲みカクテルをワンランクアップしたいなら、個人的にシェークで作るのがおすすめです。
一般的なレシピではレモンジュースは入れず、ピーチリキュールとオレンジジュースのみで作られますが、レモンジュースを入れることで甘さと酸味のバランスが取れ、飲み疲れしづらくなります。
シェークで作る場合は、3ピースシェーカーではなくボストンシェーカーで作るほうが、空気が多く含ませられてフワッとした口当たりに仕上がり、甘さの感じ方も柔らかくなっておすすめ!
おすすめのベースを紹介
「ファジーネーブル」を作るうえで必要になるベースのお酒の中でも、個人的に特におすすめしたい銘柄をご紹介します。
ちなみに、本記事に載っている「ファジーネーブル」の写真は、「」を使っています!
オリジナル・ピーチツリー
生産国
オランダ
内容量 / 度数
700mL / 20%
本記事の前半部分でご紹介したとおり、「オリジナル・ピーチツリー」の販売促進のために作られたのが「ファジーネーブル」です。
本家の味わいであるのと同時に、味わいのバランスも良く、コスパも高め。
度数が20%と他の銘柄と比べて少し高めなので、飲み応えや満足感を得たい人は特におすすめです。
低価格帯の中では桃の風味がしっかりと感じられる銘柄なので、どれを買おうか迷ったらコレ!
フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ・クロ・ドゥ・シャトー
生産国
フランス
内容量 / 度数
700mL / 18%
「フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ・クロ・ドゥ・シャトー」は、ピーチリキュールの中では高価格帯に位置するリキュールです。
香料が使用されていないため、ケミカルさのないナチュラルな味わいが特徴。
リッチで重厚感のある味わいは、普段作るカクテルに奥行きや満足感を与えてくれます。
本当に味わいがぜんぜん違うので、家飲みカクテルをワンランク・ツーランクアップしたいという人は、ぜひ使ってみましょう!
まとめ
今回は、ピーチリキュールベースのロングカクテル「ファジーネーブル」についてご紹介しました。
- 甘くフルーティーで飲みやすく、度数が低くて女性にも人気
- 口当たりが重くなりがちなので、シェークで作るほうが個人的にはおすすめ
- レモンを少し入れたほうが、甘さと酸味のバランスが取れておすすめ
ピーチリキュールとオレンジジュースだけで作るシンプルなカクテルであるぶん、作り手の技術や素材の質がダイレクトに味わいに反映されます。
甘さのバランスや口当たりの良さ、風味の立ち上がり、飲み応え感など、さまざまな要素を考慮しながら、自分にピッタリの1杯を作ってみましょう。
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