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カクテル|ガルフストリームのおいしい作り方をバーテンダーが解説
バーテンダー/ブロガーのいのかず(@InoKazuBlog)です。
今回の記事では、ウォッカベースのロングカクテル「ガルフストリーム」について、材料やレシピに加え、おいしく作るためのポイントをご紹介します。
家でよりおいしくカクテルを作りたい!という人は、ぜひ最後までご覧ください。
ガルフストリームってどんなカクテル?
「ガルフストリーム」は、ウォッカ・ピーチリキュール・ブルーキュラソーと、グレープフルーツジュース・パインジュースを合わせて作られるカクテルです。
いつ頃誰が考案したカクテルなのかは定かではありませんが、名前は「メキシコ湾流=Gulf Stream」という世界最大級の暖流が由来とされており、鮮やかな青い色調は、まさにガルフストリームを彷彿とさせます。
ウォッカが入っているため度数はそこまで低くないものの、トロピカルなフルーティーさがあるため、比較的誰でも飲みやすいでしょう。
ちなみに、小説家/詩人のアーネスト・ヘミングウェイが考案したカクテルに「デス・イン・ザ・ガルフストリーム(メキシコ湾流の死)」というカクテルがありますが、ジュネヴァ(ジンの原型とされるオランダのスピリッツ)・ライム・シュガー・アロマティックビターズをあわせたカクテルなので、完全に別物です。
ガルフストリームの材料・レシピ
- ウォッカ:30mL
- ピーチリキュール:20mL
- ブルーキュラソー:10mL
- グレープフルーツジュース:50mL
- パインジュース:10mL
- レモンジュース:2tsp
材料の糖度が全体的に高いので、シェークしないと重い口当たりに仕上がるが、度数が低いため、シェークしすぎてペラペラにならないように要注意。
ウォッカは常温のものを使用しても構いませんが、シェーク時の冷え方と風味の開き方を同時に出すのは相当技術が必要なので、冷凍庫で冷やしたものを使うほうが、ウォッカの風味は若干落ちてもおいしく仕上がりやすいためおすすめです。
一般的なレシピにプラスでレモンジュースを入れることで、甘さと酸味のバランスが取れ、より一体感のある飲みやすい味わいに仕上がります。
加えて、個人的には3ピースシェーカーで作るよりボストンシェーカーで作ったほうが、ふんわりとした口当たりに仕上がるのでおすすめです。
写真ではドライオレンジスライスを入れていますが、なくてもOKです。見た目やフルーティーさをプラスしたいなら入れてもよし!ドライだと、余計な味わいがプラスされないのでおすすめ。
おすすめのベースを紹介
「ガルフストリーム」を作るうえで必要になるベースのお酒の中でも、個人的に特におすすめしたい銘柄をご紹介します。
ちなみに、本記事に載っている「ガルフストリーム」の写真は、「ケテル ワン」「オリジナル・ピーチツリー」「マリーブリザール ブルーキュラソー」を使っています!
アブソルート ウオッカ
生産国
スウェーデン
内容量 / 度数
750mL / 40%
「アブソルート ウオッカ」は、厳格な品質チェックをパスしたスウェーデン産の冬小麦、幾重にも重なる岩盤でろ過された自社の井戸水を使用して造られるウォッカです。
低価格にもかかわらず、非常にクリアかつクセのない味わいが楽しめます。
クリアだからといって味わいのボリューム感がないわけではなく、優しい甘さがしっかりと感じられ、カクテルベースにしたときにもペラペラな味わいになりません。
低価格帯のウォッカは銘柄数がかなり多いのですが、その中でもアブソルートはけっこうおすすめです!
ケテル ワン
生産国
オランダ
内容量 / 度数
750mL / 40%
「ケテル ワン」は、カクテルベース用に造られたウォッカで、蒸溜時に連続式蒸溜器に加え、単式蒸溜器(ポットスチル)も使っているのが特徴です。
独自の蒸溜方法から生まれる、クリアでありながらも深みのある複雑な風味は、カクテルベースにしたときにも味わいの存在感を失いません。
滑らかで優しい甘さとシトラスの爽やかさ、ほのかなスパイシーさがあり、リッチな味わいのカクテルにしたい人におすすめです。
価格以上の味わいがあってコスパは良好で、価格自体もそこまで高価なわけではないため、飲んだことのない人はぜひ使ってみましょう。
オリジナル・ピーチツリー
生産国
オランダ
内容量 / 度数
700mL / 20%
「オリジナル・ピーチツリー」は、黄桃果汁を使用したピーチリキュールです。
蒸溜による無色透明な液体は、カクテルにしたときも他の材料の色味を邪魔をしません。
低価格ながらも比較的ナチュラルな風味で、度数も20%と比較的高めのため、飲んだときに満足感やジューシーさを感じられます。
ピーチリキュールに迷ったらコレ!甘さもクドくなく、バランスも良好です!
フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ・クロ・ドゥ・シャトー
生産国
フランス
内容量 / 度数
700mL / 18%
「フィリップ・ドゥ・ブルゴーニュ ペッシュ・ドゥ・ヴィーニュ・クロ・ドゥ・シャトー」は、ピーチリキュールの中では高価格帯に位置するリキュールです。
香料が使用されていないため、ケミカルさのないナチュラルな味わいが特徴。
リッチで重厚感のある味わいは、普段作るカクテルに奥行きや満足感を与えてくれます。
本当に味わいがぜんぜん違うので、家飲みカクテルをワンランク・ツーランクアップしたいという人は、ぜひ使ってみましょう!
マリーブリザール ブルーキュラソー
生産国
スペイン
内容量 / 度数
700mL / 23%
「マリーブリザール ブルーキュラソー」は、深みのある青さが特徴のブルーキュラソーです。
甘すぎず、華やかなオレンジの風味があり、ケミカルさもないため、意外にロックで飲んでもイケますし、カクテルにしたときの馴染みも良好。
しっかりした青色を出したい人は、発色の良いマリーブリザールをおすすめします。
昔はシャルルバノーのブルーキュラソーが1番キレイな発色をしていたのですが、生産終了となった今、個人的に1番好みなのはこの銘柄です。
まとめ
今回は、ウォッカベースのロングカクテル「ガルフストリーム」についてご紹介しました。
- 「メキシコ湾流=Gulf Stream」を彷彿とさせる鮮やかな青色と、トロピカルなフルーティーさが特徴
- 甘くて飲みやすいが、ウォッカが使われているため度数はそこまで低くない
- つい宇城レシピにプラスでレモンを少し入れると、甘さと酸味のバランスが取れる
- 個人的には3ピースシェーカーよりもボストンシェーカーを使うほうが、甘さや口当たりが柔らかく仕上がっておすすめ
せっかくおいしく作るなら、甘さやボリューム感をしっかりと出しつつも、爽やかさと飲みやすさも同時に出し、より質の高いカクテルに仕上げましょう。
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